豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!
突然ですが!
相続対策=税金対策
って思っていませんか?
「うちは相続税がかかるほど財産がないから
相続対策なんて関係ないでしょ」
そうおっしゃる方は
とても多いです!
今回はそのことについてです!
3つの「相続対策」
一般的に「相続対策」というと
1.遺産分割対策(もめないための対策)
2.納税資金対策(相続税を払う資金を確保するための対策)
3.相続税対策(相続税の軽減のための対策)
の3つに分類されることから
相続税がかからない場合には
納税資金対策と相続税対策は
必要ないことになりますね。
それでは
何の対策もいらないのでしょうか?
実際には
相続が発生したとき
相続財産が基礎控除*以下で
相続税がかからないご家庭であっても
*基礎控除=3,000万円+600万円x法定相続人の数
(例:父が亡くなって母と子2人が相続人の場合
基礎控除額=3,000万円+600万円x3=4,800万円)
遺産分割をめぐって
家族がもめてしまうケースが
とても多いのが現状です。
財産が多いからもめるわけじゃない?!
遺産相続(分割)に関して
家庭裁判所が取り扱った調停事件の
遺産分割事件数については、
裁判所のHPから
「司法統計」というデータを
検索すると確認できます。
令和4年度司法統計(家事事件編)
によると
以下の通りの件数となっています。
(総数 6,915件)
遺産1,000万円以下 2,322件
遺産5,000万円以下 2,954件
遺産1億円以下 803件
遺産5億円以下 525件
遺産5億円超 49件
算定不能・不詳 262件
(司法統計年報 令和4年 3家事編 p.68
第53表「遺産分割事件のうち認容・調停成立件数」より)
https://www.courts.go.jp/app/files/toukei/659/012659.pdf
単純に遺産の額で見ると
5,000万円以下のケースが
全体の件数の4分の3以上を
占めているのが見てとれます。
必ずしも財産が多いご家庭ほど
もめてしまうというわけでも
ないようです
たとえば
兄弟それぞれの人生があり
家庭があり
そのときどきの状況に応じて
お金や財産は
少しでも多く受け取りたい!
そう思ったとしても
不思議はないでしょう。
まとめ
大切な人を亡くした悲しみの中
一生のうちに
何度も経験することはない
慣れない様々な手続きを
限られた時間の中でこなすのは
容易なことではありません。
もともとはどんなに
仲がよかった兄弟姉妹でも
感情的なもつれが
生じてしまうものです。
親の相続を機に
兄弟が絶縁状態になってしまう
という話は割とよく聞きます
相続対策は相続税対策だけじゃない!
遺産分割対策(もめないための対策)は
すべての人に必要と
言えるのではないでしょうか?
親にもしものことがあったときの
深刻なトラブルを少しでも避けるために
残された子供たちで
財産をどのように分けるかについては
その財産が
多かろうが少かろうが
関係者全員で
話し合って合意しておくことを
強くおすすめしたいと思います。