想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!
鋭い質問にハッとして…
以前、コンサルティング業務に係る契約の最終段階で
お客様に契約書ドラフトを確認していただいていたときのこと
「ここはどういう意味ですか?」
「具体的にどんなケースを想定しているのですか?」
という質問をいただいてハッとしました。
一般的に使用している契約書ひな形では
例えば、実務ではたいていの場合請求対象としない軽微な費用なども
記載されていることがあります。
今回お客様から指摘を受けたことで、
自分が日ごろ当たり前のようにスルーして
見直すことができていなかった部分にもあらためて気づかされました。
契約書はなくてはいけないのか?
コロナ禍をきっかけに
その発展が一気に加速したとも言われるオンラインビジネスでは
商品・サービス提供者の経験不足や法的知識の欠如
ビジネス文化の違い
信頼関係への過信
手続の煩雑さを避けるため
などの背景や理由から
高額な商品やサービスの販売だったとしても
契約書がない場合が散見されます。
「講座を何回か受けたけどお金が払えないから途中退会したい」
そんな風にお客様に言われて困っていた販売者もおられました。
このように、契約上のルールが書面で残されていないことから
様々なトラブルが起こることがありますが、
果たして契約書というものは必ず作成しなければならないのでしょうか?
契約書の重要性について
契約の成立と方式について民法では次のように規定しています。
(契約の成立と方式)
第五百二十二条 契約は、契約の内容を示してその締結を申し入れる意思表示(以下「申込み」という。)
に対して相手方が承諾をしたときに成立する。
2 契約の成立には、法令に特別の定めがある場合を除き、書面の作成その他の方式を具備することを要しない。
このように法律上は、必ずしも書面を作成することが要求されてはいませんが
契約書面を作成することで、次のような点でメリットがあります。
①証拠保全
双方の合意内容を明確に記載することで、
「言った・言わない」の争いを防ぐ証拠として役立ちます。
②誤解の防止
書面に残すことで、契約内容や条件が曖昧にならず、
双方が理解し合った上で合意に至ったことを確認できます。
③法的保護
裁判などの法的手続きにおいて、
契約書は有力な証拠となり、契約の存在や内容を証明する助けになります。
④明確な義務の規定
契約書は、当事者間の義務や責任を明確にするために重要です。
どのような場合に履行義務が生じるのか、
何をもって違反とするのかなどを明確にすることで
ビジネスの円滑な遂行をサポートします。
⑤予防措置
契約書面を作成する過程で、双方が契約内容について再確認し、
細部にわたる合意が行われるため、
潜在的な問題点やリスクを事前に洗い出して対策を講じることができます。
⑥信頼性の向上
特に商取引では、正式な契約書があることで、
相手方に対して信頼できるパートナーとしての印象を与え、
プロフェッショナルな対応として評価されるでしょう。
このようなことからも、ビジネスにおいては
取引に関して合意した内容について契約書面を作成し、
これを保存することが望ましいと言えます。
まとめ
契約は、書面の作成がなくても成立しますが
証拠保全や誤解の防止、双方の義務を明確化し
後のトラブルを防ぐなど、上記に挙げた理由から、
合意した内容を契約書に明記し、相互に確認することが重要です。
今回お客様から質問していただいたことで
契約書の確認を怠らず、慎重に内容を見直すこと
何よりお客様が安心してサービスを受けられるように
専門家としての説明責任を果たすことの重要性を改めて感じ、
身が引き締まる思いでした。
これからもお客様に信頼を持って頂けるよう尽力してまいります!
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