プラチナ世代って、どんな世代?~これからの暮らしとお金はどうなる?

堀亜砂子
堀亜砂子

想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!


最近、「プラチナ世代」という言葉を耳にすることが増えてきました。
明確な定義がある言葉ではありませんが、一般的には、定年後や65歳前後からの世代、いわゆる高齢期に入った人たちを指して使われることが多いようです。

この世代が注目されている背景には、単なる高齢化ではなく、社会の前提そのものが大きく変わってきたことがあります。

人生100年時代と言われる今、老後は「仕事を終えて静かに過ごす短い期間」ではなくなりました。
60代後半、70代、80代と、長い時間が続いていきます。

その間に必要になるのは、医療や介護への備えだけではありません。
住まいのこと、家族との関係、お金の使い方、判断能力が落ちたときの対応など、考えておくべきテーマは意外と多いものです。

プラチナ世代のお金は、役割が変わってきている

現役時代のお金は、「増やす」「貯める」「守る」が中心でした。
一方、プラチナ世代に入ると、お金の役割は少しずつ変わっていきます。

いくら持っているかよりも、どのくらいのペースで使えるのか。
いつまで安心して生活できるのか。
もしものときに、誰がどう動けるのか。

「資産はあるのに不安が消えない」
「判断ができなくなってから困った」
という声を、本当によく耳にします。

プラチナ世代にとってのお金は、安心して日々を送るための支えであると同時に、次の世代へ想いをつないでいくバトンでもあるのだと思います。

社会制度の動きが示しているもの

最近、高齢者向けの資産形成や資産活用を意識した制度の議論が進んでいます。
その一つとして、65歳以上の高齢者を対象とした新しい少額投資非課税制度、いわゆるプラチナNISAが、2026年度の税制改正での創設に向けて検討されています。

制度の詳細はこれからですが、ここで大切なのは、制度そのものよりも、「高齢期のお金の扱い方を見直そう」という社会全体の流れです。

働く世代だけでなく、高齢期に入ったあとも、安心して資産と付き合える仕組みを整えようとしている。
その動き自体が、プラチナ世代の置かれている現実をよく表しているように感じます。

プラチナ世代が今、整えておきたい3つのこと

制度の行方を見守りつつ、今のうちに考えておきたいことが3つあります。

ひとつ目は、自身の生活のキャッシュフロー
年金、預貯金、運用資産をどう組み合わせて日々の生活を回していくのか。
漠然とした不安を、具体的な数字に落とし込むだけでも、気持ちはかなり落ち着きます。

ふたつ目は、判断が難しくなったときの備え
病気や認知機能の低下は、誰にでも起こり得ます。
何がどこにあり、誰がどこまで関わるのか。いざというときに誰に頼れるのか。
完璧でなくても、方向性を共有しておくことが大切です。

みっつ目は、家族を迷わせない備え
相続というと、財産の分け方や税金が注目されがちですが、実際に家族が困るのは、「どう決めたらいいかわからない」場面です。自宅の扱い、医療や介護への考え方、お金をどう使ってほしいか。
少しずつ言葉にしておくことが、何よりの安心につながります。

プラチナ世代という時間を、どう生きるか

プラチナ世代は、「終わりに向かう世代」ではなく、「これからの時間をどう過ごすかを選べる世代」でもあります。

制度はこれからも変わります。
税制も、社会保障も、その都度アップデートされていくでしょう。

AIで少しだけ先の私をモデルに描いてもらった画像(^^)


でも、
自分はどう生きたいのか。
家族に何を残したいのか。



そこのところは、制度が決めてくれるものではありません。

プラチナ世代という時間を、不安の中で過ごすのか、
準備をしつつ、それでいて準備にばかり追われずに、安心して味わうのか。
その分かれ道は、ほんの少し立ち止まって考えることから始まるのだと思います。



私自身はいわゆるプラチナ世代のほんの少し手前にはあたりますが、高齢期に入ってからの備えは、決して特別な人のためのものではなく、誰にとっても身近なテーマだと感じています。


おひとりさまとしてこれからの人生を考える中で、

「もしものときに、誰かを困らせてしまわないだろうか」
「自分の意思や想いは、きちんと伝わるだろうか」
そんなことを以前よりもいっそう意識するようになりました。



それは不安というよりも、これからを安心して生きていくために、今できることを整えておきたい、という覚悟にも似た、前を向いた気持ちです。


これからも一人ひとりの状況に寄り添いながら、そして私自身も当事者の一人として、家族がいる人も、そうでない人も、それぞれが安心してプラチナ世代から先の時間を迎えられるような備えについて、丁寧に考えていきたいと思います。


「突然の別れ」は、誰にとっても他人事ではありません。
だからこそ、“その時”が来る前に、できる準備を。
あなたやご家族の大切な想いを、

静かに、でも確かに未来へつなげるために─


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この記事を書いた人

堀 亜砂子

堀 亜砂子

税理士・相続対策コンサルタント
~想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人

税理士歴25年、法人・個人含め13,000件以上の相談対応。
個人事務所、ビッグ4税理士法人、外資系事業会社、国税不服審判所、
資産税系税理士法人を経て2023年独立。

将来を約束した恋人が30代で急死、
その後も尊敬する上司の急逝、実母の他界など、
大切な人が突然この世からいなくなる経験を重ねたことから
生前に想いをしっかり伝え合い
その日のためにできる限りの備えをしておくことの
大切さを多くの人に伝えるべく活動しています。