もし自分が最期を迎えたら─誰に伝えてほしいですか?

堀亜砂子
堀亜砂子

想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!

いまから二十年以上も前のこと。


ある日、一通のハガキが私のもとに届きました。
差出人は、かつてお世話になった方の奥様。
そこには、ご主人が亡くなられたことが、丁寧な言葉で綴られていました。

その方は、私がまだ若く、キャリアに悩んでいた頃に
相談に乗ってくださった転職エージェントの方でした。
面談を重ねる中で、私の話に真剣に耳を傾け、親身に寄り添ってくださいました。
結局そのときは転職には至らず、その後は年賀状のやりとりだけが続いていましたが、
当時おそらく50代だったその方の突然の訃報には大きな衝撃を受けました。

奥様とは面識がありませんでしたが
きっとご主人が生前やりとりをしていた方々へ、
感謝とご挨拶の気持ちを込めて送ってくださったのだと思います。


今はもうそのハガキは手元に残っていませんが、
文面から感じた丁寧な気持ちと、故人の穏やかな笑顔は記憶に残っています。

私自身は年賀状を出すことをやめてからもう10年近くになるでしょうか。
メールやLINE、SNSが主流の今
亡くなったことを知らせるのは、ますます限られた人だけになりがちです。
ごく親しかった人には連絡するけれど、それ以外の人には知らせない─ そんな選択も増えました。


そもそも、故人の友人、知人や仕事関係の方、かつての恩人など
ご家族にとってはその存在すら知ることは困難で
亡くなったことを誰に知らせればいいのかさえわからないことが多いのだと思います。

あのとき思いがけず届いた一通のハガキは単なる形式などではなく
「故人はあなたとのご縁を大切にしていました」という
やさしい想いの証だったのだと今も感じています。

「知らせる」という優しさ

亡くなったことを誰にどう伝えるかはご家族にとっても悩ましい問題です。
知らせたら知らせたで、何かしらの対応が必要になったり
双方で反応に気を遣ったりすることもあるからです。

けれど、たとえ最近は年に一度の年賀状のやり取りだけだったとしても
その中に故人が私との繋がりを大切にしてくれていたという想いがあるのなら
知らせていただけること自体がとてもありがたく、あたたかいものと私は感じます。

あの一通のハガキには、
そうした「配慮のかたち」が込められていたように思えてとても心に響いたことを覚えています。

 今、わたしたちにできる準備とは?

誰かの死を知ることは悲しみだけでなく、
感謝や人生を見つめ直すきっかけにもなります。


私たち誰もがいつか「送る側」や「送られる側」になる。
だからこそ、今できることがあるのではないでしょうか。

  • 伝えておきたい想いを、言葉や手紙で少しずつ残しておく
  • 大切にしていることや希望を、家族に共有しておく
  • 延命治療や供養のあり方について、自分の考えを整理しておく
  • そして、日々のなかで「ありがとう」「ごめんね」を、しっかり伝える

特別な準備や完璧な計画でなくても、そうした小さな積み重ねが
遺された人にとっての大きな支えになるはずです。


亡くなったことさえ知らされないことも珍しくなくなってきた今だからこそ
誰に、何を、どのように伝え遺すか─


それを少しずつ考えていくことは、
未来の誰かへのやさしい贈り物なのかもしれません。


「突然の別れ」は、誰にとっても他人事ではありません。
だからこそ、“その時”が来る前に、できる準備を。
あなたやご家族の大切な想いを、

静かに、でも確かに未来へつなげるために─


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この記事を書いた人

堀 亜砂子

堀 亜砂子

税理士・相続対策コンサルタント
~想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人

税理士歴24年、法人・個人含め13,000件以上の相談対応。
個人事務所、ビッグ4税理士法人、外資系事業会社、国税不服審判所、
資産税系税理士法人を経て2023年独立。

将来を約束した恋人が30代で急死、
その後も尊敬する上司の急逝、実母の他界など、
大切な人が突然この世からいなくなる経験を重ねたことから
生前に想いをしっかり伝え合い
その日のためにできる限りの備えをしておくことの
大切さを多くの人に伝えるべく活動しています。