認知症グレーゾーン(MCI)からのUターン!~今できることとは?

堀亜砂子
堀亜砂子

想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!

先日放送されたTBS系「健康カプセル!ゲンキの時間」で、
「認知症グレーゾーン(MCI)から回復する方法」という特集がありました。


「認知症=避けられないし戻れない」と思っていませんか?


実は、まだ“戻れる可能性のある段階”が存在します。
それが、MCI(軽度認知障害)=認知症グレーゾーンと呼ばれる状態です。

この段階での対処が、これからの人生を左右する「分かれ道」になるかもしれません。
番組の内容をもとにまとめてみたいと思います。

MCI(軽度認知障害)とは?

MCI(Mild Cognitive Impairment)は、認知症の一歩手前の段階。


つまりまだ認知症ではない状態


正常な加齢による物忘れと認知症の中間に位置する“グレーゾーン”です。


よくある症状としては・・・

・会話の内容がつながらなくなる
・同じ話を何度も繰り返す
・朝食に何を食べたか思い出せない
・予定を忘れたり、物の置き場所がわからなくなる


「何を食べたか思い出せない」などというのは
記憶は残っていても引き出すのに時間がかかっている状態で
ヒントがあれば思い出せることが多く、
加齢や認知症グレーゾーン(MCI)でよく見られます。


一方、「食べたこと自体を忘れている」のであれば、
そもそも記憶が脳に残っていない状態で、認知症の症状として見られやすいものです。


グレーゾーンの状態は日常生活には支障がないことが多く、回復の可能性もあります。
ただし、放っておくと認知症に進行する危険性が高いとされています。

認知症になってからでは「戻れない」

いったん認知症になってしまうと、記憶や判断力の低下は進行し
現在の医療では“もとに戻す”ことはできません。

できるのは、症状の進行をゆるやかにすることだけです。
だからこそ、グレーゾーンと気づいたときこそが
Uターンできるラストチャンスなのです。

画期的な新薬も「グレーゾーンにしか効かない」

注目されている新薬「レカネマブ」と「ドナネマブ」も、
使用できるのはグレーゾーン(MCI)~軽度の認知症の方に限られます。

  • レカネマブ(2023年12月承認):小さな毒性の強いアミロイドβを除去
  • ドナネマブ(2024年11月承認予定):すでに塊になったアミロイドβを除去

これらの新薬は、アルツハイマー型認知症の原因物質アミロイドβに働きかけ、
進行を7〜8ヶ月ほど遅らせる効果が期待されています。


ただし使えるのは、グレーゾーン(MCI)から軽度のアルツハイマー型認知症までで
認知症が中等度以上に進行してしまうと、効果が期待できず使用対象外となります。

だからこそ、「おかしいな」と思った時点ですぐに受診し、適切な判断を受けることが重要です。
(※受診は精神科・心療内科・もの忘れ外来など)

回復に向けた3つのヒント(番組より)

【運動】感覚神経を呼び覚ます

運動は、脳と筋肉の間に双方向の刺激を生み出し、感覚神経と脳を活性化させます。

▼番組で紹介されたトレーニング

  • 椅子に座り、片足を前に伸ばす
  • そのまま上へ上げる(※筋肉の痛みを意識する)
  • 10回×1セット、週3回を目安に

筋肉の「痛み」を感じることで、感覚神経の衰えを防ぎ、脳の働きを取り戻すことが期待されます。

【食事】脳にやさしい栄養をとる

  • 青魚に含まれるDHAは、脳の健康維持に有効とされています。
  • 番組で注目されていたのは、「カマンベールチーズ」

軽度認知障害と診断された女性が、1日2ピースを3ヶ月摂取したところ、
脳の神経細胞の成長に関わる「BDNF」が増加したという研究結果が紹介されました。

【感情刺激】“ときめき”が脳を目覚めさせる

料理・会話・推し活・恋愛ドラマ―
こうした「心が動く体験」は、脳を内側から元気にしてくれます。

  • 料理は、段取りや同時処理が必要な前頭葉トレーニング
  • 会話は、聞いて・理解して・返す、複雑な脳活動
  • 推し活や共感も、情動を刺激する良い習慣

「楽しい」「うれしい」「ドキドキする」
という気持ちが、脳に良い影響を与えるのだそうです。

おかしいな?と思った今がチャンス

認知症は、ある日突然進むものではありません。
小さな変化の積み重ねが、未来を決めます。

「まだ大丈夫」ではなく、「今こそ動くとき」
その意識が、将来の生活の質を守る第一歩になります。

【まとめ】

  • MCI(グレーゾーン)は回復可能な段階
  • 新薬「レカネマブ」「ドナネマブ」はこの段階で有効
  • 運動・食事・感情刺激が鍵
  • 早期受診が重要!

気づいたいまが、いちばん若い 

自分のためにも、大切な人のためにも。

「何か変だな」と思ったら、その違和感を大切に、
できるだけ早めに専門機関へ相談を。


迷ったときは「もの忘れ外来」「神経内科」「心療内科」などへ。
かかりつけ医に相談して、適切な専門医を紹介してもらうのもよいでしょう。

“ちょっとおかしいかも”という違和感は、未来を守るチャンス。
小さな気づきが、ご本人の人生も、家族の時間も守ってくれるのです!


「突然の別れ」は、誰にとっても他人事ではありません。
だからこそ、“その時”が来る前に、できる準備を。
あなたやご家族の大切な想いを、

静かに、でも確かに未来へつなげるために─


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この記事を書いた人

堀 亜砂子

堀 亜砂子

税理士・相続対策コンサルタント
~想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人

税理士歴25年、法人・個人含め13,000件以上の相談対応。
個人事務所、ビッグ4税理士法人、外資系事業会社、国税不服審判所、
資産税系税理士法人を経て2023年独立。

将来を約束した恋人が30代で急死、
その後も尊敬する上司の急逝、実母の他界など、
大切な人が突然この世からいなくなる経験を重ねたことから
生前に想いをしっかり伝え合い
その日のためにできる限りの備えをしておくことの
大切さを多くの人に伝えるべく活動しています。