
想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!
無料相談やセミナーを通じて得た知識をもとに、
ご自身で節税や相続対策のプランを立てている方にお会いすることがあります。
資料をまとめたり、エクセルで試算をしてみたりと、その熱心な姿勢には感心させられます。
ただ、例えば根本部分の理解が曖昧、または誤解している状態で
部分的な情報を継ぎ合わせてプランを組み立ててしまうと
思わぬ見落としやズレが生じたり
本来の目的とは違う方向へ進んでしまったりすることになりかねません。
無料相談を繰り返すことで断片的な情報は増えるかもしれませんが、
全体像が見えにくくなり、結果として意図しない方向に進んでしまうこともあるでしょう。
そんな「無料相談の落とし穴」については、以前もブログで触れました。
過去のブログ「無料相談の落とし穴?!」はコチラ👇
「個別相談」で得られることと「無料相談」の限界

一般的に「個別相談」からは、次のようなことが得られます。
1. 自分の状況に合った具体的なアドバイスが受けられる
一般論やネットの情報ではわからない、自分の家族構成・財産内容・背景事情に応じた対応策が得られます。
2. モヤモヤを「言葉にする」ことで考えが整理される
頭の中で漠然とした不安や疑問を、話すことで明確にでき、次に何をすべきかが見えてきます。
3. 本人も気づいていないリスクや選択肢に気づける
対話の中で、相談者自身が見落としていたポイントを専門家が引き出し、新たな視点を得ることができます。
4. 情報の取捨選択ができる
溢れる情報の中から、自分に本当に必要な情報だけを選び取る手助けになります。
5. 次のアクションにつながる
「今日は何を持ち帰れたか」「次に何をすればいいか」が明確になるので、相談後に動きやすくなります。
特に2の「言葉にして整理する」ことの効果については
以前のブログ「個別相談の効果は脳科学的にも立証されてる!」にも詳しく書いていますので、
ぜひ読んでみてください。
このように「個別相談」をすることで多くのメリットが期待できます。
ただし「無料相談」の場合、時間的な制約などからも
十分な効果が期待できるとは限らないことに注意が必要です。
- 状況に合ったアドバイスも
→ 限られた時間では深いところまで踏み込むことは困難です。 - 言葉にして整理する効果も
→ 話すこと自体は有効でも、十分に受け止めてもらえるとは限りません。 - リスクへの気づきも
→ 本質的なリスクまでは指摘されないことが多いです。 - 情報の取捨選択も
→ 全体像がわからないまま、判断材料だけが増えがちです。 - 次のアクションも
→ 一歩踏み出すための具体的な道筋まで描ききれないことがあります。
まとめ
セミナーや無料相談を活用することで、相続や税務の世界に触れるきっかけを得ることができます。
情報収集を通じてある程度の知識を身につけることは、とても有意義なことです。
ただ、その知識を正しく整理し、自分の状況にあてはめて活用するには、やはり一定の経験と深い理解が必要です。
だからこそ、基本的な知識を得た段階で、信頼できる専門家と有料でじっくり相談してみることも
一つの選択肢といえます。
そもそも専門家がその知識や判断力を身につけるまでには、
長い年月と多くの費用をかけて積み重ねてきたものがあります。
単なる情報提供にとどまらず、「状況に合わせた的確なアドバイス」ができるのは、その背景があるからこそです。
もちろん専門家は、無料相談だからといって手を抜くようなことはありません。
けれども上述のとおり、限られた時間と情報の中では、どうしてもできることに限界があるのも事実です。
相続や税務の対策は、一見シンプルに思えても、実は見落としやすいリスクも数多く潜んでいます。
だからこそ、長期的な視点で全体の整合性を見極めながら、一歩ずつ着実に進めていくことが大切です。
まずは無料相談などを活用して、基本的な知識や方向性をつかむのもよいでしょう。
そして「そろそろ本格的に考えたい」と思ったときには、信頼できる専門家とじっくり向き合ってみてください。
あなたとご家族の未来を守るための確かな一歩になるはずです。
「突然の別れ」は、誰にとっても他人事ではありません。
だからこそ、“その時”が来る前に、できる準備を。
あなたやご家族の大切な想いを、
静かに、でも確かに未来へつなげるために─
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