たらいまわしの先にたどり着く場所?~税務相談と『19番目のカルテ』に重ねて

堀亜砂子
堀亜砂子

想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!


「たらいまわし」とは、責任の所在があいまいなまま、次々と別の部署や担当に回され、物事がなかなか解決しない状況を表す言葉です。



役所や会社で、最初に問い合わせた窓口では「ここでは分かりません」、次に案内された先では「うちの管轄ではありません」と言われ、あちこちを回されてしまう─そんな場面でよく使われますね。

この言葉の由来には、大道芸「曲独楽(きょくごま)」が関係していると言われています。芸人が大きなたらいの縁を独楽に走らせ、独楽がくるくると回り続ける様子から「いつまでも一か所に落ち着かないさま」を表す比喩として広まったとのこと。

電話相談で出会う“たらいまわし”

私は日々、税理士や一般の方からの電話相談をお受けしていますが、特に一般の方の場合「たらいまわし」の末にようやく辿り着かれる方も少なくありません。



最初の窓口では「税務のことはここではわかりません」と突き放され、次に案内された先でも「それはうちの管轄ではありません」と断られ……。いくつもの窓口を経て、ようやく私のところにたどり着かれたとのことでした。

本来なら私が担うのは「税務の一般的な質問に答える」範囲に限られています。けれども、たらいまわしの末に行き場を失い、不安な気持ちを抱えて辿り着かれた方に対して、無下にすることはできません。



できるだけ気持ちを汲み取り、安心してお話しいただけるよう努めるのですが、同時に専門外の内容までは抱え込めないという現実もあり、その間でジレンマを感じることがあります。

だからこそ、最初は早口で震える声で必死に状況を説明される方に、私は声を遮らず、最後まで耳を傾けるよう心がけています。「ここでなら話を受け止めてもらえる」と思っていただくことが、何よりの支えになるからです。

ドラマ『19番目のカルテ』

そんな経験から連想されるのが、TBS系ドラマ『19番目のカルテ』です。


主人公の徳重医師が所属する「総合診療科」は、他の専門科を回っても病名や原因が分からない患者さんが最後に行き着く場所。徳重医師は「病気を診るのではなく、ひとを診る」と語り、生活背景や細やかな声に耳を傾けながら診断へと導いていきます。

印象的だったのは、患者さんがどんなに痛みを訴えても、どの科でも診断がつかずに不安を抱えていた場面。
徳重医師は、症状の裏にある生活習慣や家族との関わりまで丁寧に聴き取り、最終的に「その人自身を丸ごと理解する」ことで道を開いていきました。



ただ病名を探すのではなく、「あなたの苦しさは、確かにここで受け止めています」と示す姿勢──それこそが総合診療の真髄なのだと感じました

これは相続や税務の相談にも通じます。
「相続なら弁護士?税理士?それとも銀行?」と窓口を迷い、たらいまわしの末に辿り着かれる方がいる。そこで必要なのは、知識や専門性の深さだけでなく、全体を俯瞰し“その人”の状況を理解する視点です。

おわりに

「たらいまわし」という言葉には否定的な響きがあります。けれども、ようやく辿り着いた先で「ここでなら安心できる」と感じてもらえたなら、それはその方にとって大切な一歩です。



私自身も、「病気ではなく人を診る」というドラマの言葉を胸に、相続や税務のご相談を「制度や数字の問題」だけとして扱うのではなく、その背後にある“人の想い”を見つめたい。

もちろん限界はありますが、できる限り知識と経験を磨きながら、困っている方にとっての「最後に行き着ける場所」でありたいと願っています。



「突然の別れ」は、誰にとっても他人事ではありません。
だからこそ、“その時”が来る前に、できる準備を。
あなたやご家族の大切な想いを、

静かに、でも確かに未来へつなげるために─


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この記事を書いた人

堀 亜砂子

堀 亜砂子

税理士・相続対策コンサルタント
~想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人

税理士歴25年、法人・個人含め13,000件以上の相談対応。
個人事務所、ビッグ4税理士法人、外資系事業会社、国税不服審判所、
資産税系税理士法人を経て2023年独立。

将来を約束した恋人が30代で急死、
その後も尊敬する上司の急逝、実母の他界など、
大切な人が突然この世からいなくなる経験を重ねたことから
生前に想いをしっかり伝え合い
その日のためにできる限りの備えをしておくことの
大切さを多くの人に伝えるべく活動しています。