“オバケ調査®”という挑戦 ― 事故物件と向き合うセミナーに参加して

堀亜砂子
堀亜砂子

想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!

先日、相続対策コンサルタントフォローアップ講座に参加しました。
テーマは㈱カチモードの代表・児玉和俊さんによる「事故物件」


心理的瑕疵により告知義務が発生した不動産は、一般的に「事故物件」と呼ばれます。
死亡事故が起きると資産価値は大きく減少し、噂が広まれば家賃を下げた後に戻せなくなる…。
不動産経営におけるリスクの中でも、特に解決策が見つけにくい分野です。

児玉さんは、こうした現実に向き合うために㈱カチモードを設立されました。
死亡事故が起きた際に所有者や管理会社が直面する業務を幅広く支援し、さらに「オバケ調査」と名付けた室内調査を取り入れることで、「事故物件=家賃を下げるしかない」という固定観念を打ち破り、新しい価値を生み出そうとされています。

オバケ調査®って?

なかでも注目すべき取り組みが「オバケ調査」。



大学教授のアドバイスを得ながら、調査員が実際に物件に入り、映像記録や音声録音、電磁波測定、温度・湿度測定などを最低一晩かけて行う調査です。



こうして得られたデータを基に、事故物件ごとの特徴に合わせた提案を行い、入居希望者が抱える心理的な不安を軽減する効果が期待できるといいます。

さらに、調査で不思議な現象が発見された場合には依頼者に懸賞金を進呈し、発見がなかった場合でも後に入居者が発見した際には懸賞金が出る仕組みになっています。
いわば「懸賞金付きの部屋」として運用できるというユニークな発想で、固定概念を打ち破ろうとされていることに驚きを感じました。


現場のリアルと最近の取り組み

セミナーでは、現場のリアルなお話も伺うことができました。



孤独死や自死などで発見が遅れた場合、特殊清掃が入ると必ず「告知義務」が発生してしまうため、家主自身が清掃を行うケースもあるそうです。
記録が残らない分、外からは見えなくても、ブラックライトをあてると血液や体液の痕跡が浮かび上がってしまう、なんて話もうかがって、生々しさに少し怖くなってしまいましたが、それだけ現場は現実的で重みのあるものなのだと感じました。

一方で、孤独死保険やセーフティネット制度の改訂など、近年は支援の仕組みも少しずつ整いつつあります。
遺品整理や廃棄物処理についても、感染症リスクを踏まえた厳格な基準が設けられるようになってきました。

そして現場の対応を終えたあとに残るのが、「心の区切り」をどうつけるかという点です。
一般的には「お祓い」という言葉が用いられることもありますが、㈱カチモードではあえて「ご供養」と呼び、亡くなった方の尊厳を守る姿勢を大切にされているのが印象的でした。

まとめ


事故物件の問題は、不動産オーナーや管理会社だけの課題ではなく、相続や承継を考えるうえでも無視できない視点です。



単なるリスク回避にとどまらず、亡くなった方の尊厳を大切にしながら、残された不動産にどのように新しい価値を見出していくか―今回の学びは、その視点の重要性を強く感じさせてくれるものでした。



こうした気づきは私たち一人ひとりの「日常の備え」にもつながっていくのだと思います。



これからも日々の発信を通じて、相続や暮らしの安心に役立つヒントをお届けしていきたいと思います。



「突然の別れ」は、誰にとっても他人事ではありません。
だからこそ、“その時”が来る前に、できる準備を。
あなたやご家族の大切な想いを、

静かに、でも確かに未来へつなげるために─


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この記事を書いた人

堀 亜砂子

堀 亜砂子

税理士・相続対策コンサルタント
~想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人

税理士歴25年、法人・個人含め13,000件以上の相談対応。
個人事務所、ビッグ4税理士法人、外資系事業会社、国税不服審判所、
資産税系税理士法人を経て2023年独立。

将来を約束した恋人が30代で急死、
その後も尊敬する上司の急逝、実母の他界など、
大切な人が突然この世からいなくなる経験を重ねたことから
生前に想いをしっかり伝え合い
その日のためにできる限りの備えをしておくことの
大切さを多くの人に伝えるべく活動しています。