無料相談の落とし穴?!

堀亜砂子
堀亜砂子

豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!

これまでに相続に関するセミナーなどに
出られたことはありますか?


最近では

不動産会社
銀行、証券会社などの金融機関
税理士
司法書士
行政書士
弁護士
一般社団法人

などが主体となって

あちこちで

相続対策や終活(老い支度)についてのセミナーが
無料または比較的安価に開催されています。

たいていの場合
セミナー終了後のアンケートなどを通じて

希望に応じて無料で個別相談が受けられるようになっていて

セミナーに参加される時点で
何かしらの不安や
問題意識をお持ちの場合は

無料であることの気安さからも
個別相談を希望される方も少なくないと思われます。

今回のテーマで
タイトルはもともと「無料相談の罠(わな)」
にしようかと思ったのですが、

罠(わな)だと

あたかも相談対応する専門家側が
意図的に仕掛けているようなニュアンスが加わる気がして

「落とし穴」に変更しました。

もちろん落とし穴だって
掘る人がいるから成立するのですが

その落とし穴は
必ずしも専門家側が掘っているわけではないと考えています。

もちろん無料相談を利用するのが悪いというのではなく

むしろ、それほど危機感もなく
まだまだ先と考えていた相続や終活(老い支度)に対して

自分ごととしてがっつりと向き合う
きっかけにしていただくためにも
無料相談はとても役に立ち、有効なものと考えています。

なぜ無料相談が落とし穴なのか?

それではどうして
無料の個別相談が
「落とし穴」になってしまうことがあるのでしょうか?


対応する専門家が誰なのか、
また相談時間がどれくらいなのか、
などによっても

内容や流れ、深度も異なりますが

一般的に相続に関する個別相談においては


家系図などにあてはめながら家族構成を確認したり

可能な範囲で
ざっくりと
財産構成や財産規模を確認したり

すでに相談者が具体的なお悩みをお持ちの場合は
そちらをおうかがいするなどして

このまま何もしないで
もしものときを迎えたら
どんな問題があるのかについて
概要をお伝えすることが多いと思います。

そしてたいていは
さらに精緻な現状分析や
採りうる対策の検証などについての
有料のサービスの概要などが紹介され


お受けになりたいかの意思確認がされますが

それらを希望されない場合は
そこで相談は終了となります。

もちろんどの専門家だって
無料相談とはいえ
真摯に対応してくれるはずなので

それなりに知識を得られたり
問題意識なども持てるようには
なると思いますが

そこで終わってしまった場合

そのあと果たして
ご自身で問題の解決が可能なのでしょうか?

なかには
あちこちのセミナーに参加して

その都度、無料の個別相談を
何回も受けるというような方もいるようですが

結局は
どこへ行っても
ある程度の知識と問題意識を得て
わかったつもりになるだけで

具体的な対策となると
無料の範囲で行うには
制限があることからも

相手を変えて
個別相談を受け続けるだけでは
問題の解決にはならないどころか

そもそも

本当の問題すら明らかには
なっていない可能性があることに注意が必要です。

最近では
市役所などでも
行政サービスの一環として

相続に関する無料相談窓口を設けているところが多いようです。


そもそも誰に相談したらよいかわからないときなどは
まずはこのような行政サービスを利用することも
有効ではないでしょうか。


相続のことを誰に相談したらいいのか
迷われる場合は
こちらのブログ記事↓も参考にされてください。
相続の専門家って誰なの?


有料ではありますが
相続に関するご相談は下記からお受けしています。

この記事を書いた人

堀 亜砂子

堀 亜砂子

税理士・相続対策コンサルタント
~想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人

税理士歴24年、法人・個人含め13,000件以上の相談対応。
個人事務所、ビッグ4税理士法人、外資系事業会社、国税不服審判所、
資産税系税理士法人を経て2023年独立。

将来を約束した恋人が30代で急死、
その後も尊敬する上司の急逝、実母の他界など、
大切な人が突然この世からいなくなる経験を重ねたことから
生前に想いをしっかり伝え合い
その日のためにできる限りの備えをしておくことの
大切さを多くの人に伝えるべく活動しています。