想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!
亡き母がしてくれていた生前対策
2022年11月、
介護施設で暮らしていた母が88歳で亡くなりました。
父が亡くなってから20年以上もの間
実家で一人暮らしをしていた母は
亡くなる3年前に体調を崩して入院し
退院後は介護施設で暮らしていたのですが
体調を崩す何年も前から
時間をかけて少しずつ自分の生前整理をしていてくれました。
自分が認知症などになったり
亡くなったあと残された私たちが困らないように
母がしてくれたていたさまざまな生前対策は
主に次の3つのカテゴリに分けられます。
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1.お金や財産に関すること
2.実家に関すること
3.葬儀・お墓に関することその他
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これから3回に分けてお届けします。
(生前対策その1) お金や財産に関すること
①【保有財産一覧表作成】
銀行預金については
銀行名、支店名、口座番号
有価証券については
会社名、支店名、口座番号に加えて担当者名
の情報も付記して
PCやワープロを持っていなかった母は
なんと手書きで保有財産に関する一覧表を作ってくれていました!
②【保険契約リスト作成】
さらに母は
生命保険、損害保険などのすべての保険契約について
保険会社名、受取人、死亡保険金額、特約の有無などについて
やはり手書きのリストを作成してくれていました。
そして受取人別にラベルを貼った茶封筒の中に
保険証券、保険金請求手続き案内文書などを整理して入れておいてくれました。
③【重要書類の所在を明らかに】
母は生前、
タンスの鍵のかかる引き出しに
通帳類やカード類、不動産の権利書などの大切な書類をしまい
引き出しの鍵の格納場所を
私や兄に伝えてくれていました。
④【金融資産の整理】
「相続のときに分けやすいように」ということも
もちろん理由のひとつではありますが
生前でも
入院費用や介護費用に充てるために
急にまとまったお金が必要になったとき
定期預金や株式などは簡単に換金ができないからと
いつの間にか母は
定期預金はすべて解約して普通預金にしてくれて
保有していた株式※もほぼすべて売却して
比較的換金しやすい個人向け国債に替えてくれていました。
※株式については株価の状況等にもよるため
必ずしも売却したほうがよいとは限りません。
⑤【ライフラインの情報と引落口座を明らかに】
本人がいなくなったときに速やかに名義変更や
解約などの手続きできるようにと
水道、ガス、電気、電話などの各種サービスについて
会社名、顧客番号、契約関係の連絡先電話番号、引落口座の詳細等を
やはり手書きで一覧表にしてくれていました
まとめ
あらためてありがたくて涙が出そうです。
我が家については生前対策をやってくれていたのは
亡くなった母自身なのでした。
もちろん体調を崩して入院となったとき
いち早く証券会社に連絡をして
私が母の代理人として国債の売却注文などができるように
すばやく手配をしましたが
母のもろもろの準備がなかったら
急に入院になったときも
介護施設に入所したときも
そして亡くなったときも
あとに残された自分たちが
どれだけ大変な思いをしただろうとあらためて思います。
母のしていてくれた生前対策については次回へ続きます。
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