失敗する相続対策の典型例とは?

堀亜砂子
堀亜砂子

想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!

家族の誰か一人または一部の人だけで進めると…

相続対策は、家族全員が関与して進めるべきものです。
しかし、実際には「誰か一人が考えている」「親が全て決めている」といったケースがよく見られます。


これが、後々の家族間のトラブルや不安の原因になることが多いです。
では、なぜ家族全員で考えることが重要なのでしょうか?

家族の誰か一人だけが相続対策を進めると、他の家族メンバーは内容を知らないまま、
いざ相続が発生した時に初めて知るという状況が生じがちです。

これが誤解や不満を引き起こす原因となるのです。

親が自分の財産を全て自分だけで決めたり、一部の家族にだけ相談して決める場合も同様です。


「親が決めたことだから」と思うかもしれませんが、
家族の他のメンバーにとっては不意打ちのように感じることもあり、
意図しない軋轢が生まれる可能性があります。

「親の意思が分からないままじゃ不安」

親が財産をどう分けたいのか、どんな考えを持っているのかがわからないと、家族は不安になります。
「いざという時、親の意思をきちんと尊重できるだろうか」という思いが強くなり、
特に兄弟姉妹の間で考え方に違いが出てくることも多いです。


親の意思が明確でないために、相続の際に揉め事が起きることもあります。

なぜ家族全員で話し合うことが大切なのか?

家族全員が話し合いに参加することで、誰もが「自分の意見が尊重されている」と感じることができます。
親の希望だけでなく、兄弟姉妹それぞれの希望や不安も共有されるため、
皆が納得できる形で相続対策を進めることが可能です。


また、事前に家族で話し合うことで、相続が発生した後のトラブルを防ぎやすくなります。
事前にお互いの立場を理解し、親の意思を確認しておくことで、相続のプロセスがスムーズに進むでしょう。

解決策について

さらに、親が元気なうちに想いを伝え合い、
遺言書の作成家族信託の導入など、必要な手続きを進めることで
その想いを法的に確実な形で形にすることで、

親子ともども心配事を減らし、家族全員で安心感を共有することができます。
相続は、家族の絆を深める機会でもあります。
だからこそ、一人または一部の人で決めるのではなく、
家族全員が納得する形を作り上げることが大切なのです。

まとめ

相続対策は、親が元気なうちに、そして家族全員が納得できる形で進めるのが理想的です。
誰か一人が全てを決めるのではなく、みんなが関与し、意見を出し合うことで、
より良い相続対策が実現します。

相続に不安を抱えている方へ、まずは親の希望を聞き出し、
家族全員で話し合う時間を持つことを強くおすすめしたいと思います。

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この記事を書いた人

堀 亜砂子

堀 亜砂子

税理士・相続対策コンサルタント
~想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人

税理士歴24年、法人・個人含め13,000件以上の相談対応。
個人事務所、ビッグ4税理士法人、外資系事業会社、国税不服審判所、
資産税系税理士法人を経て2023年独立。

将来を約束した恋人が30代で急死、
その後も尊敬する上司の急逝、実母の他界など、
大切な人が突然この世からいなくなる経験を重ねたことから
生前に想いをしっかり伝え合い
その日のためにできる限りの備えをしておくことの
大切さを多くの人に伝えるべく活動しています。