節税思考のうちは豊かになれない?!

堀亜砂子
堀亜砂子

想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!

ある先生がこんな言葉をおっしゃっていました。


「節税思考のうちはお金持ちになれない」


最初に聞いたときは、なるほどと思いつつも、正直少し耳の痛い言葉に感じました。



良し悪しはともかくとして「できれば税金は払いたくない」と言う声は実はよく聞きます。
たとえば毎年の贈与も、110万円の非課税枠の範囲で行う─多くの方がまず考える方法でしょう。

けれど、本当にそれが一番よい方法なのでしょうか。

税金を減らすことだけが正解ではない

相続税の世界では、「一次相続と二次相続を合わせて税額を下げる」といった考え方が一般的です。
たとえば父親が亡くなったとき(一次相続)に母親がすべてを相続すれば、その時点での税額は少なくできます。



けれど母親が亡くなったとき(二次相続)には財産がまとまって課税されるため、結果として負担が大きくなることもあります。



相続税や贈与税を抑える工夫は大事ですが、そこにとどまってしまうと発想が限定的になります。

本当に大切なのは、相続税や贈与税だけでなく、所得税や住民税まで含めて、最終的に税引き後の手残りが最も大きくなるように考えることです。

たとえば、贈与した資金で保険に加入すると、支払った保険料よりも大きな保険金を受け取れる場合があります。
保障という本来の役割も大切ですが、こうした仕組みをうまく活用することで、資産にレバレッジをかけることもできます。


つまり、たとえ贈与税を支払ったとしても、結果的には残せる資産が大きくなるケースがあるのです。

視点を変えると広がる選択肢

節税を意識していると、どうしても発想が「税金を減らすこと」に偏り、守りに入ってしまいがちです。
けれど、視点を少し変えて「最終的にどれだけ家族に残せるか」を基準に考えてみると、選べる方法はぐんと広がります。

・税金を払ってでも、増える仕組みを取り入れる
・非課税枠にこだわらず、資産を大きく活かす
・結果的に、家族に残せるものを最大化する



こうした発想こそが、自分や家族の未来を守る近道になるのだと思います。

まとめ

「税金を払うのは損だ」と考える人も少なくないでしょう。
でも、私たちの暮らしを支える道路や教育、医療や福祉といった仕組みは、税金によって成り立っています。
そう考えれば、税を負担するのは社会の一員としてごく自然なことだと言えます。



一方で、目先の税額を減らすことばかりにエネルギーを注ぐのは、本来の目的からずれてしまいます。
大切なのは、最終的に残せる資産をどう増やすかを考えること、そして何よりも家族が安心して受け継ぎ、もめることなく幸せにつながっていくように備えることです。

節税思考にとどまらず、資産を最大化して未来へつなげる発想こそが、これからの時代に求められるものだと思います。
そしてその視点の先に、家族の安心と幸せな未来が広がっていくのです。



「突然の別れ」は、誰にとっても他人事ではありません。
だからこそ、“その時”が来る前に、できる準備を。
あなたやご家族の大切な想いを、

静かに、でも確かに未来へつなげるために─


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この記事を書いた人

堀 亜砂子

堀 亜砂子

税理士・相続対策コンサルタント
~想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人

税理士歴25年、法人・個人含め13,000件以上の相談対応。
個人事務所、ビッグ4税理士法人、外資系事業会社、国税不服審判所、
資産税系税理士法人を経て2023年独立。

将来を約束した恋人が30代で急死、
その後も尊敬する上司の急逝、実母の他界など、
大切な人が突然この世からいなくなる経験を重ねたことから
生前に想いをしっかり伝え合い
その日のためにできる限りの備えをしておくことの
大切さを多くの人に伝えるべく活動しています。