「コミュニティの時代」に思う、つながりの豊かさ

堀亜砂子
堀亜砂子

想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!

「これからはコミュニティの時代」そんな言葉を、よく耳にするようになりました。
SNSを見ていても、さまざまなコミュニティが生まれています。



たくさんの人が集まり、学んだり、応援し合ったり、一緒に何かをつくったり。
そこから新しい仕事や出会いが生まれることもあるでしょう。

私自身も、仕事や学び、趣味などを通じて、いくつかのコミュニティに参加しています。
有料で参加しているものもあり、そこで得られる学びや出会いに助けられることもあります。

そういうつながりを楽しみ、大切にすることは、一つの豊かなあり方だと思います。 
でも、ふと思ったのです。コミュニティって、そういうものだけなのかな、と。

大勢の人とつながっていなくてもいいし、影響力の突出した誰かを中心に集まっていなくてもいい。
そもそも私たちは、わざわざ「コミュニティに入る」と意識しなくても、すでにいくつもの人とのつながりの中で生きています。

家族がいる。
昔からの友人や、以前の職場で一緒だった人がいる。
仕事や趣味、学びを通じて出会った人もいる。
ご近所の人や、いつも行くお店で顔を合わせる人たちの顔も浮かびます。

それぞれ形も違えば、距離感も違います。
毎日のように連絡を取り合う人もいれば、一年に一度しか会わない人。
何十年も会っていないのに、どこかでずっとつながっている人だっています。

30年ぶりに会っても、なくなっていなかったもの

先日、私は中学時代の友人や、新卒で入った銀行の同期たちと、約30年ぶりに再会しました。
30年というと、なかなかの年月です。

その間、それぞれまったく違う場所で、違う人生を生きてきました。
それでも顔を合わせて話し始めると、不思議なくらい昔の感覚が戻ってきます。

頻繁に連絡を取り合っていたわけではありません。それでも、久しぶりに顔を合わせれば、そこにはちゃんと昔からのつながりがありました。 

そんな再会を経験したこともあって、最近、「つながる」ということについて少し考えるようになりました。
新しい人と出会い、世界を広げていくことには、たくさんの楽しさや可能性があります。

でも、新しいつながりを増やしていくことだけが、人とのつながりを豊かにすることではないでしょう。
すでに自分の人生にいてくれる人。
これまでの人生のどこかで時間をともにしてきた人。
久しぶりに会えば笑い合える人。何かあったとき、ふと顔が浮かぶ人。

そういう一つひとつの関係も、私たちが長い時間をかけて育んできた、とても大切なものです。

目立たなくても、そこにあるつながり

SNSの中では、大勢の人が集まっている様子が目につきやすいものです。
現に先日久しぶりに会った友人には、「SNSで見たけど、なんだか綺麗で華やかな人たちと一緒にいるんだね」と言われました。

一方で、家族と食卓を囲む時間や、昔からの友人との何気ない会話、仕事で少しずつ築いてきた信頼関係は、わざわざ発信されることもありません。けれど、見えないからといって価値が小さいわけではありません。

むしろ人生を振り返ったとき、自分を支えてくれていたのは、そんな目立たないつながりだったと気づくこともあるのではないでしょうか。

私自身、相続という仕事に携わる中で、家族のつながりについて考える機会がたくさんあります。
相続は財産を引き継ぐ手続きであると同時に、その人が誰とどんな時間を過ごし、どんな想いを受け渡してきたのかが表れる場面でもあります。

だから私は、人と人とのつながりは、人数や広がりだけでは測れないものだと思っています。
二人でも、三人でもいい。
頻繁に会わなくてもいい。
華やかでなくても、誰かから見えるものでなくてもいい。

自分のまわりにいてくれる人を大切にすること。
これまでいただいたご縁を大切にすること。
そして、自分も誰かにとって、そんな存在でいられること。
それだけで、十分に豊かなことではないでしょうか。

「これからはコミュニティの時代」と言われます。
その言葉を聞くと、新しい場所へ行って、もっとたくさんの人とつながらなくちゃ、と焦りのような気持ちがよぎることがあります。

でも、少し足元を見てみると、私たちはすでに、たくさんのつながりの中で生きています。
新しいつながりを求めることもいい。
そして、すでにそこにあるつながりに気づき、大切にすることも、同じように大事にしたいと思います。

そんな一つひとつの小さなつながりの積み重ねこそが、私たちの人生を静かに豊かにしてくれているのだと思います。






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この記事を書いた人

堀 亜砂子

堀 亜砂子

税理士・相続対策コンサルタント
~想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人

税理士歴26年、法人・個人含め13,000件以上の相談対応。
個人事務所、ビッグ4税理士法人、外資系事業会社、国税不服審判所、
資産税系税理士法人を経て2023年独立。

将来を約束した恋人が30代で急死、
その後も尊敬する上司の急逝、実母の他界など、
大切な人が突然この世からいなくなる経験を重ねたことから
生前に想いをしっかり伝え合い
その日のためにできる限りの備えをしておくことの
大切さを多くの人に伝えるべく活動しています。