
想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!
最近、テレビ朝日系のドラマ「プライベートバンカー」を見ていて
「プロ養子」という言葉を初めて知りました。
「後妻業」は聞いたことがありましたが、養子縁組を利用して稼ぐ「プロ養子」なんてものがあるなんて!
このドラマは、税理士法人レディング代表、税理士・公認会計士の木下勇人先生が金融監修として関わっており、
相続争いをテーマにした内容も描かれているので、毎回興味深く視聴しています。
今回は「後妻業」と「プロ養子」について書いてみたいと思います。
「後妻業」―映画でも話題になった手口
「後妻業」とは、資産を持つ高齢者と結婚し、その財産を狙う行為のこと。
高齢の方が判断力を失いかけていると、遺言を操作されたり、
財産が意図しない形で流れてしまうこともあります。
このテーマは以前から話題になっていて、大竹しのぶさん主演の映画『後妻業の女』(2016年)でも描かれています。
私もこの映画を劇場で観ましたが、コミカルな中にもかなりリアルな描写に衝撃を受けたのを覚えています。
特に大竹しのぶさんの体当たりの演技は圧巻で、役柄に完全になりきった姿に引き込まれました。
Netflixの配信ドラマ『地面師たち』(2024年)で地面師詐欺グループの首謀者を演じた豊川悦司さんが
この映画でも後妻業の裏で糸を引く結婚相談所の所長を演じていてこちらも見事なまでの食わせものぶりでした。
お二人の演技がこの映画のリアリティをさらに際立たせていたと感じます。
映画のストーリーはフィクションですが、
現実にも似たような話があると考えたらゾッとしてしまいます。
「プロ養子」って?
「プロ養子」は後妻業と似ていますが、結婚ではなく養子縁組を利用するのがポイント。
資産家の高齢者と養子縁組を結ぶことで、相続権を得られる仕組みです。
実の子どもがいる場合でも、養子は法律上の相続人になるためトラブルの原因になりやすいと言えます。
ドラマ「プライベートバンカー」(第六話)では、この「プロ養子」を
南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代さんが演じていてとても興味深い内容でした。
養子の数には相続税法上の制限*が設けられていますが
養親の数には民法上も税法上も特に制限がないということを利用した手口にあらためて驚かされました。
*「養子の数に関する相続税法上の制限」とは…
相続税法上では、相続税の基礎控除額や生命保険金の非課税限度額を計算する際、
法定相続人の数に含める養子の数には制限があります。
具体的には被相続人に実子がいる場合は養子は一人まで、実子がいない場合は二人までとされています。
つまり、一人の養子が同時並行的に複数の養親と縁組を結ぶことで、
相続権を増やすことが可能になってしまうのです。
この点は意外と盲点で、結婚よりも簡単な手続きで法的に親子関係が成立する分
後妻業よりも巧妙になりやすいのではと感じました。
もちろんすべての養子縁組が問題というわけではありません。
養子縁組を支援している信頼できる団体もたくさんあり
家族を求める子どもたちを支援する活動や
血縁関係にとらわれない家族の形を作るためのサポートを行うところもあります。
「養子縁組=怪しいもの」というわけではないことは、きちんと理解しておかなければなりませんね。
相続トラブルを防ぐためにできること

「後妻業」や「プロ養子」は極端な例かもしれませんが、
現実にも、相続をめぐって似たようなトラブルは起こり得ます。
では、どのように対策すればよいのでしょうか?
✅ 家族と話し合う – 事前に財産について想いを共有し、すれ違いを防ぐ。
✅ 現状を把握する – どんな財産がどれだけあってどんなふうに分けたいか、明確にしておく。
✅ 専門家に相談する – 弁護士などの専門家に相談し、法的なリスクや不測の事態を防ぐ対策を講じる。
ドラマをきっかけに「プロ養子」という言葉を知りましたが、
相続トラブルは決してフィクションの世界だけの話ではないのです。
財産はもちろんのこと、大切な家族のきずなを守るために、まずは想いを伝え合うこと
そして現状を知りましょう。
できることから一つずつ取り組んでいくことが重要です。
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