想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!
先日開催された、認知症アドバイザー向けの勉強会をアーカイブ視聴しました。
テーマは「身元保証(終身サポート事業)とは? おひとり様に関する社会課題と解決策を学ぶ」
横浜を拠点に身元保証や終身サポート事業に取り組む株式会社オーシャンの代表、黒田泰さんが講師を務めて下さいました。
家族がいる前提ではなくなった時代
勉強会では、独居高齢者の増加や孤独死の問題など、いわゆる「おひとりさま」を取り巻く現状について、多くのデータが示されました。
ただ、「おひとりさま」といっても、必ずしも身寄りのない方だけではありません。
子どもが遠方に住んでいる。
親族とは疎遠になっている。
配偶者も高齢で支援が難しい。
そうした事情から、いざというときに頼れる人が身近にいないケースは、決して珍しいものではなくなっています。
施設への入所、病院への入院、医療に関する意思決定、緊急時の対応、そして亡くなった後の葬儀や納骨、家財の整理や各種手続き。
これまでは家族が当然のように担ってきた役割を、「誰が担うのか」ということ自体が、大きな社会課題になっているのだと改めて感じました。
相続の「前」と「後」にある現実

身元保証という言葉から、施設入所や入院の際の保証人をイメージする方も多いかもしれません。
しかし、今回学んだ終身サポート事業の内容は、それだけではありませんでした。
日常生活の支援、医療に関する意思決定の支援、死後事務、葬儀や納骨、家財処分、行政手続きなど、その範囲は人生の終盤から亡くなった後まで多岐にわたります。
認知症になったとき、入院や施設入所が必要になったとき、医療や介護について誰が判断を支えるのか。そして亡くなった後には、葬儀や納骨、家財の整理、各種契約の解約や行政手続きなど、待ったなしの手続きが続きます。
こうして考えると、相続対策とは単に財産をどう引き継ぐかという話ではなく、「人生の終盤をどう支え、どう締めくくるか」という視点を含めて考える必要があるのだとあらためて感じました。
一方で、終身サポート事業を巡っては、これまで預託金や財産管理、サービス範囲などをめぐるトラブルも起きてきました。そのため、令和6年には国が「高齢者等終身サポート事業者ガイドライン」を策定し、適正な事業運営に向けた指針を示しています。
必要性が高まる一方で、利用者保護や透明性の確保も、今後ますます重要になっていくのでしょう。
今回の勉強会では、全国高齢者等終身サポート事業者協会の取り組みにも触れられていました。
その協会の理事長を務めているのが、以前お目にかかった黒澤史津乃さんです。
そのときも、「亡くなった後」だけでなく、「その前からどう支えるか」という視点の大切さを感じました。
自分自身のこととして考える
私自身もおひとりさまです。
亡き母が介護施設に入るとき、そして施設に入った後も、体調が悪化して施設から連絡が入り、救急搬送され、入院するという場面がありました。
そのたびに、家族として判断したり、病院や施設とやり取りしたりしながら、何度も思ったことがあります。
「これが自分のときだったら、誰が対応してくれるのだろう」
認知症になったら。
入院したら。
判断能力が低下したら。
そして、自分が亡くなった後は……。
誰に何をお願いするのか。
どのような最期を望むのか。
そのためのお金をどう準備しておくのか。
今回のテーマは、仕事としてだけではなく、自分自身のこととしても、とても考えさせられるものでした。
勉強会が終わってすぐに、講師の黒田氏が著者である『図解 私の老後これで安心! おひとり様 身元保証・死後事務まるわかりBOOK』を注文しました。

聞いた内容をその場限りの知識で終わらせたくなかったこと。
そして何より、これはいつかの誰かの話ではなく、おひとり様である自分自身にも関わるテーマだと感じたからです。
まだ元気な今だからこそ、考えられることがあります。
私自身も、一層学びを深めつつ、自分の人生のしまい方を少しずつ整えていきたいと思っています。
「突然の別れ」は、誰にとっても他人事ではありません。
だからこそ、“その時”が来る前に、できる準備を。
あなたやご家族の大切な想いを、
静かに、でも確かに未来へつなげるために─
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