母が教えてくれた前向きな老い支度~豊かに生きるために整える

堀亜砂子
堀亜砂子

想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!


このたびのキッチンリフォームをきっかけに、「暮らしを整えること」についてあらためて考えています。
新しくなったキッチンは、見た目がきれいになっただけでなく、動線もよくなり、
家の中の空気まで変わったように感じます。

一方で、リフォームの前後には、思っていた以上に片づけが必要でした。

棚の中のものを出す。
必要なものと不要なものを分ける。
不要なものを処分する。
戻す場所を考える。

ひとつひとつは小さな作業でも、積み重なるとかなりのエネルギーを使います。

そんな作業をしながら、ふと母のことを思い出しました。
母が亡くなったあと、実家の片づけを業者さんにお願いしたことがあります。
そのときに言われたのが、「思ったより荷物が少ないですね」という一言でした。

母はあるとき体調を崩して入院し、退院後も実家に戻ることなく、介護施設で3年余り暮らしたのちに亡くなりました。
長い間暮らした家なので、もともとはいろいろなものがあったと思いますが、今振り返ると、母は元気なうちから、自分の暮らしを少しずつ整えてくれていました。

母が少しずつ手放していたもの

業者さんによる実家の片づけ作業に立ち会ったとき、子供の頃見馴れていた雛人形や五月人形(兜)が見当たらなかったのが印象に残っています。
雛人形は、いわゆる豪華な段飾りではありませんでしたが、上品で、私はとても気に入っていました。

かつて実家にあった私のための雛人形

兜の写真は残っていませんが、どちらも子どもの成長を願う親の想いが込められていたはずです。
それが片付けのときに見当たらなかったので「いつ手放したのだろう」と思いました。
私が独立して家を出てからも、お雛様を飾ってくれていたのを知っていたので、少し寂しい気もしました。
同時に、母の中ではきっとどこかで区切りをつけていたのだろうとも感じました。

近所のリサイクルショップに、母がこつこつと物を持ち込んでいると話していたことも、あとから思い出しました。
父のネクタイピンや、母のブローチなどを「売れるなら売って」と私に託してくれたりもしていました。

母がいつから自転車に乗らなくなったのか、はっきりとは覚えていません。
けれど、自転車に乗れなくなったあと、荷物を抱えて徒歩でリサイクルショップに行くのは、決して楽なことではなかったはずです。



それでも少しずつ手放していくこと。
そのひとつひとつに、どれほどの気力と体力が必要だったのか、と思うとありがたさとともになんだか切なくて泣きそうになります。

片づけは元気なうちに!

今回のキッチンリフォームに伴う片づけで、私自身もかなりエネルギーを使いました。
何を残して、何を手放すのか。
まだ使えるけれど、これから本当に使うのか。
思い出はあるけれど、今の暮らしに必要なのか。

ひとつひとつ判断するだけでも、思った以上に疲れます。
そして、そのあとには実際に動かす、分別する、処分するという作業が続きます。

片づけとは、単に物を減らすことではなく、自分の暮らし方と向き合う作業なのだと思いました。
だからこそ、これは本当に、気力も体力もあるうちにしかできないことなのだと実感しました。

母はそれを、たった一人で少しずつやってくれていたのです。
亡くなったあとに実家の荷物が少なかったこと。
おひなさまや兜がすでになかったこと。
リサイクルショップにこつこつ通っていたこと。

すべては母なりの老い支度であり、遺される家族への思いやりだったのだと思います。
母は本当にすごかったのだと、今さらながら感じるとともに、感謝の気持ちが溢れてきます。

これまでに感謝して、これからを豊かに生きるために

私自身、来年還暦を迎えるということもあり、家の中を少しずつ片づけ始めています。
そうすると、思いがけないものが出てきたりします。
最近も、古くからの友人から届いたハガキや、以前の職場でご一緒した外国人上司からの手紙なども出てきました。

どちらも、将来を約束した恋人が亡くなって悲しみから抜け出せないでいた私を励まそうとしてくれたものです。
当時の私は、ただ毎日をやり過ごすので精一杯でした。
けれど、こうして時間が経ってから手に取ると、文字の奥の優しさや気遣いが、あらためて胸にしみてきます。

片づけをしていると、忘れていた過去にふいに出会うことがあります。
懐かしさだけでなく、切なさや、ありがたさや、少しの痛みも一緒によみがえります。

でも、それは後ろを向くためではなく、これまでの時間に感謝して、これからをより豊かに生きるための儀式のようなものなのかもしれません。

たくさんの人に支えられて、ここまで生きてこられたこと。
悲しみの中にも、確かに手を差し伸べてくれた人がいたこと。
その記憶を受け取り直しながら、今の自分に必要なものを選び直していく。

そう考えると、片づけは単なる整理整頓ではありません。
これまでの人生をもう一度抱きしめて、これからの暮らしに必要なものを整えていく、大切な時間なのだと思います。

「終活」や「老い支度」というと、どこか寂しい響きがあるかもしれません。
でも本当は、自分を軽やかにするための前向きな活動なのだと思います。

今の自分も、そしてこれからの自分も心地よく暮らすために。
そして、いつか誰かに余計な負担を残さないために。
できるだけ早めに、気力も体力もあるうちに、少しずつ。

母の老い支度に感謝しながら、私もまた、自分のこれからの暮らしを整え続けていきたいと思います。


「突然の別れ」は、誰にとっても他人事ではありません。
だからこそ、“その時”が来る前に、できる準備を。
あなたやご家族の大切な想いを、

静かに、でも確かに未来へつなげるために─


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この記事を書いた人

堀 亜砂子

堀 亜砂子

税理士・相続対策コンサルタント
~想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人

税理士歴25年、法人・個人含め13,000件以上の相談対応。
個人事務所、ビッグ4税理士法人、外資系事業会社、国税不服審判所、
資産税系税理士法人を経て2023年独立。

将来を約束した恋人が30代で急死、
その後も尊敬する上司の急逝、実母の他界など、
大切な人が突然この世からいなくなる経験を重ねたことから
生前に想いをしっかり伝え合い
その日のためにできる限りの備えをしておくことの
大切さを多くの人に伝えるべく活動しています。