変わりゆく“想いのつなぎかた”のカタチ~フューネラルビジネスフェア2026に行ってきました

堀亜砂子
堀亜砂子

想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人
相続対策コンサルタント
堀亜砂子です!

昨年に引き続き今年も、パシフィコ横浜で開催された【フューネラルビジネスフェア2026】に足を運んできました。
このフェアは、葬儀・供養・終活に関わる最新のサービスや製品が一堂に会する、国内最大級の専門展示会です。

公式サイトはこちら↓


会場には、伝統的な葬祭用品から、AI技術を活用した新しいサービス、環境に配慮した葬送方法まで、さまざまな展示が並んでいました。昨年も感じたことですが、葬儀や供養の世界は、私たちが思っている以上に変化しています。

昨年のレポートはこちら👇




「どう送るか」だけではなく、「どう生きたか」「どんな想いを残すか」「遺された人をどう支えるか」。
今年は特に、そんな視点を強く感じる展示会でした。

技術が広げる、これからの選択肢

限られた時間ではありましたが、出展ブースを一通り回った中で、今回特に印象に残った3つのサービスをご紹介します。

① AIが「想い」を未来へつなぐサービス

今年もっとも印象に残ったのは、ABS㈱のAI技術を活用したサービスです。
昨年も出展されていたそうですが、私は今回初めてブースに立ち寄り、じっくりお話を伺うことができました。

まず目を引いたのが、バーチャルAI故人サービス【Revibot(レビボ)】です。
生前の写真や動画、音声などをもとに、故人のAIアバターを作成し、よりリアルに想い出を体験できるサービスとして紹介されていました。

亡くなった方が画面の中で動き、語りかける。
最初に聞いたときは、正直なところ少しドキッとしました。
受け止め方は人それぞれだと思いますし、AIが故人そのものになるわけではありません。

けれど、説明を聞いているうちに、これは単に「故人をよみがえらせる」ためのものではなく、大切な人の面影や想いを、遺された人が受け取るための新しい手段なのだと感じました。

同じくABS株式会社の【マイセルフヒストリー】も、とても興味深いサービスでした。
こちらは、ご葬儀の場面で、参列者に故人のこれまでの人生を紹介するメモリアルムービーです。



写真を音楽やテロップとともに映像化し、AI技術で写真に動きを加えることもできるそうです。
専用WEBページやDVDとして残せるため、葬儀のあとも、何度でも想い出に触れることができます。

ブースでは、実際の活用例も伺いました。
亡くなられた奥様の葬儀に際して作成された短いムービーを、ご主人が今も大切にされ、毎日のように見ておられるのだそうです。そのお話を聞いて、このサービスは単なる映像制作ではなく、遺された人が大切な人との時間を心の中で持ち続けるための支えなのだと感じました。



また、ブースにはメタバース霊園【風の霊】の展示もあり、実際にデモを体験できるようになっていました。
ちょうど別の方が試されていたため、残念ながら自分たちで体験することはできませんでしたが、インターネット上の仮想空間にお墓を設け、離れた場所からでも故人を偲ぶことができるという発想は、とても興味深く感じました。

お墓参りというと、これまでは「その場所へ行く」ことが前提でした。
けれど、家族が遠方に暮らしていたり、高齢や体調の問題で移動が難しかったりする場合には、こうしたデジタル上の祈りの場も、これからの選択肢のひとつになっていくのかもしれません。

さらに、ABS株式会社は、デジタル仏壇【COHACO(コハコ)】というサービスも展開されています。
写真や動画などを通して、大切な人との想い出に触れることができる小さな祈りの空間。
従来のお墓や仏壇に限らず、故人を偲ぶ場所そのものも、少しずつ変わっていくのだと感じました。

Revibot、マイセルフヒストリー、風の霊、COHACO。
形はそれぞれ違いますが、共通しているのは、亡くなった人とのつながりを、遺された人が自分らしい形で持ち続けられるようにすることなのだと思います。

AI技術には慎重に考えるべき面もあります。
ブースのご担当の方の話によれば「亡くなった人が話しかけてくるなんて気持ちが悪い」といったネガティブな感想も一定数あったのだそうです。



それでも、大切な人を想う気持ちに寄り添い、遺された人の悲しみや後悔を少しでも和らげる可能性があるのなら、こうした技術もまた、これからの「想いのつなぎかた」のひとつになっていくのかもしれません。

② 遺骨からダイヤモンドを作るという供養

次に印象的だったのが、㈲アルゴダンザ・ジャパンの遺骨ダイヤモンドです。



ご遺骨の中に残っている炭素を取り出し、天然のダイヤモンドが作られる過程を再現して、メモリアル・ダイヤモンドを製作するサービスが紹介されていました。
申し込み後、ご遺骨はスイスのアルゴダンザ本社へ空輸され、そこでダイヤモンドが製作されるそうです。完成までの平均製作期間は約6か月とのこと。

お墓に納める、仏壇に手を合わせる、散骨する。
そうした供養の形に加えて、大切な人をダイヤモンドとして身近に置く、あるいは身につけるという選択肢があることに、時代の変化を感じました。

少子化や家族の形の変化によって、お墓を次の世代へ守り継いでいくことが難しいご家庭も増えています。
そう考えると、「お墓に納める」以外の供養の選択肢があることにも、現実的な意味があるのだと感じます。
フェアにご一緒した方とも、遺骨をどうするのか、自分はどんな形で残されたいのか、思わずしみじみ話してしまいました。



もちろん、受け止め方は人それぞれです。
「大切な人をいつもそばに感じられる」と思う方もいれば、「自分には少し抵抗がある」と感じる方もいるでしょう。
けれど、供養の形に正解がひとつだけあるわけではありません。

大切なのは、故人をどう偲び、遺された人がその後の人生をどう歩んでいくか。
そう考えると、こうしたサービスも、これからの時代の供養の選択肢のひとつとして自然に受け止められていくのかもしれません。

③ 火を使わない葬送という選択肢

もうひとつ驚いたのが、㈱MIROKU(ミロク)の【アクアメーション】です。

アクアメーションとは、水とアルカリの力で有機物を分解する、火を使わない新しい葬法です。
日本では火葬があまりにも当たり前になっているため、「火を使わない葬送」と聞くと、かなり意外に感じます。
今回紹介されていたのはペット向けのアクアメーションでしたが、海外では人の葬送方法として導入されている地域もあるそうです。



環境負荷の少なさや、煙や臭いが出にくいことなどを考えると、これから注目される可能性を感じました。
一方で、人の葬送となると、法律、宗教観、地域の慣習、遺族の感情など、さまざまな課題もあるはずです。
それでも、ペットを家族の一員として見送る人が増えている今、まずはペット葬送の分野から、こうした新しい方法が広がっていくのかもしれません。

葬儀のあとに始まる現実を支える仕組み

そして、展示会場内のステージでは、先日、身元保証のセミナーでもお話を伺った株式会社オーシャンの黒田泰さんがプレゼンをされていました。
そのとき紹介されていたのは、葬儀のアフターサポートとしての【リーガル・プラットフォーム事業】です。

相続専門コールセンターと全国の専門家ネットワークを活用し、葬儀社などの提携企業のお客様に対して、相続手続きや遺言、生前対策などの相談を受け、必要に応じて専門家へつなぐ仕組みです。

印象的だったのは、葬儀のあと1~2日ほどでフリーダイヤルからご遺族へ電話をし、まずはお気持ちに寄り添いながら、相続手続きなどのアフターサポートをご案内するというお話でした。

黒田さんによると、首都圏では葬儀後に70%強の方へ、相続手続きの案内電話が入る時代になっているそうです。
葬儀が終わった直後というのは、深い悲しみの中にありながら、役所の手続き、預貯金、不動産、保険、年金、場合によっては相続税のことまで、現実的な問題が一気に押し寄せてくる時期です。

葬儀社にとっても、「葬儀を終えたら終わり」ではなく、その後の手続きや相続まで含めて、ご遺族を支える流れが広がっているのだと感じました。

大切な人を見送ったあと、遺された人が何に困るのか。
その現実に寄り添う仕組みが、葬儀業界の中でも整えられてきているのです。

「想い」と「そなえ」に、もっと多様な選択肢を

AIアバター、メモリアルムービー、遺骨ダイヤモンド、火を使わない葬送、そして葬儀後の相続サポート。
今年のフューネラルビジネスフェアでは、「遺す」「送る」「繋ぐ」という時間が、さらに多様になっていることを感じました。

技術はどんどん進化しています。
けれど、主役はAIでも、新しい設備でも、珍しいサービスでもありません。
根底にあるのは、大切な人を想う気持ちと、遺された人の負担を少しでも軽くしたいという願いなのだと思います。

私自身、母が生前に準備してくれていた多くのことに支えられてきました。
だからこそ、“備えること”や“想いを伝えること”の大切さを、これからも伝えていきたいと思っています。

これからの時代にふさわしい、あたたかい「おくりかた」、そして「そなえかた」。
今年も、そのヒントをいくつも得られた大切なひとときでした。


「突然の別れ」は、誰にとっても他人事ではありません。
だからこそ、“その時”が来る前に、できる準備を。
あなたやご家族の大切な想いを、

静かに、でも確かに未来へつなげるために─


相続や生前対策に関するご相談はお気軽にどうぞ!

イベントやお得な情報をメルマガやLINE公式からご案内しています!

「想いと豊かさを未来へ繫ぐメルマガ」
今すぐ登録
で♪
プレゼント受け取ってください🎁
その1「生前対策はじめの一歩チェックシート」
その2「相続トラブルを防ぐための3つのステップ」

LINE公式
ご登録で相談料が割引になります🎁

はじめの一歩にぜひどうぞ【note記事】
\生前対策 “はじめの一歩” /
専門家に相談する前に 家族で相続を考える「3つの質問」

※画像をクリック!


この記事を書いた人

堀 亜砂子

堀 亜砂子

税理士・相続対策コンサルタント
~想いと豊かさを未来へ繋ぐ案内人

税理士歴26年、法人・個人含め13,000件以上の相談対応。
個人事務所、ビッグ4税理士法人、外資系事業会社、国税不服審判所、
資産税系税理士法人を経て2023年独立。

将来を約束した恋人が30代で急死、
その後も尊敬する上司の急逝、実母の他界など、
大切な人が突然この世からいなくなる経験を重ねたことから
生前に想いをしっかり伝え合い
その日のためにできる限りの備えをしておくことの
大切さを多くの人に伝えるべく活動しています。